Medical

リハビリ ( 機能回復 )

きちんと機能的に回復を図る。

【回復期のリハビリ】

急性期の状態を脱し、集中的にリハビリに取り組む時期になります。急性期よりも運動負荷も高くなり、質も量も多くなり体力的な回復も実施していきます。身体に受けたダメージ回復も急激にアップしてくる時期です。

また、回復期のリハビリの多くは専門の病棟に入院するか、早期に退院し外来通院する形になります。また、回復期で専門的に受けることができる期間は健康保険上の定めがありますので、その期間以外は健康保険を使用することができません。

例えば、自宅などの退院後の生活を想定し屋外歩行の練習をする。公共機関の乗り降りをする、調理や買い物を実施する。など、その本人の日常生活に密着した訓練を実施していきます。従って、画一的なリハビリ内容にはならず、その一人一人のオーダーメイドのリハビリメニューが提供されます。

私が担当したケースでは、駅のエスカレーターに乗ってみたり、電車に乗って一緒に揺れてみたりして、立位バランスのチェックをしたこともありました。バランスの状態によっては吊革に立つのか、寄りかかった位置にするのか、座るのか、電車という手段を変更するのか?様々な評価を求められます。

生活周辺のその人の持つ環境や、強みを情報取集し、リハビリメニューを組み立てていくことになるため、幅広い知識と経験、また多くのフォーマルサービスなどの情報提供も必要になってきます。
また、自宅に帰る場合などは家屋調査なども実施し、手すりを設置する、入浴動作の確認をする、自宅での生活を想定し段差解消の工事をする。など福祉用具や、利用できる行政の制度などの提案も致します。
私が経験したケースでは自宅内に移動用のエレベーターを取り付けた大掛かりな改造工事や、屋外に階段昇降機をらせん状に取り付ける。などの工事も業者の方と行ったこともありました。
日進月歩で変わる用具や、病状管理の方法にも機敏に対応する力が求められます。